2012年3月29日木曜日

鄙の記憶/内田康夫・著

同業種で知り合いの久保が、静岡・寸又峡で殺害される。その前に伴島へ電話し「面白い人にあった」と言い残し。そして翌日秋田・大曲出身の住田が同じ寸又峡で殺される。探偵の浅見光彦は事件の真相が17年前の秋田・大曲の老婆横居ナミ殺害にあるとして大曲に飛ぶ。しかし、それより以前に事件の真相を暴くべく単身大曲入りしていた伴島が同地で他殺体となって発見される。浅見は弔いとして推理を始めた。そして判った事は、17年前に横居ナミを殺害したのが、住田であり、住田に横居宅に大金があることを知らせたのが、横居ナミの次男慎二の妻マリコだった。マリコはこれを機に住田から警察に一部始終をばらすと脅迫を受けることになった。慎二はさらに若い時に傷害事件を起こしており、その際、尽力してくれた刑事岩岡と伴島のうち、岩岡に相談する。岩岡は住田を寸又峡で殺害するが、その帰りに久保に写真をとられた。「面白い人」と伝言を残した久保は、こうして口封じされた。そして伴島はそれを推理したが、秘密をあばかれると恐れたマリコにころされてしまう。マリコに惚れていた岩岡は、浅見に犯行を看破され、すすめ通り自首するが、マリコをかばい、あくまで3人を殺したと自首をした。一方、マリコは精神的に耐えられず床に伏せることがおおくなり、半年後病死する。

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