2012年3月4日日曜日

エンド・オブ・サマー/ジョン・L・ラム・著

2010年3月30日(火)
原題は、The End of Summer/John Lowry Lamb
オハイオの田舎に住む少年ニック。半年前の冬の嵐に事故があり、ニックの大好きだった父は死亡、母は重態となった。ニックは直後に数週間に及ぶ失語症になるほどの精神的ダメージを負う。そんなニックを救ってくれるのは、近くの森林にあるブレーブス・ポイントに住むエリー・インディアンの精霊たちであった。 こころがほっとするようなファンタジー・ヒューマンドラマ。少年が、大きな悲しみを越えて成長していくひと夏を通して、生と死、そして自然と世界がどのように繋がっていくのか、今はどのようにしてあるのかを、読む人に考えさせる作品。にもかかわらず、ラストには、「え!そうだったの?」というどんでん返しまであり、物語としての完成度も高いです。涙はでませんでしたが、涙を流してしまう本よりも、感動してしまう一冊です。

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