2012年3月4日日曜日

流星ワゴン/重松清・著

2010年3月12日(金)
おもしろい!この本絶対お勧めです!本を読むために一日休みを取って、どこへもでかけず、じっくり読みたい、そんな気にさせる本でした。また、物語がいとおしく、ゆっくりと、行間まで味わいたい、残りのページが少なくなるにつれ、終わらせたくない、と思わせた本は、そうザラにはありませんが、本書はまさにそれでした。
妻には離婚を切り出され、一人息子は親に暴力をふるうようになり、主人公自身、今日会社をリストラされた。「もう、死んだっていいや。」家に帰る気になれず、終電の終わった駅のロータリーで、おにぎりとポケットビン型のウィスキーをちびちび飲んでいると、旧型のワインレッドのオデッセイが、音もなく静かに停止した。彼はこれから、オデッセイに乗り、信じられない旅にでるのだ・・・・・。
読み終えたら、心に灯がともる感じです。世の全ての父と子の関係の方に、または親の立場に立っている人へ、読んで欲しい良書です。ただ、エロくはないですが、リアルな性描写もありますので、ご注意を。

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