2012年3月4日日曜日

秘密/東野圭吾・著

2009年12月14日(月)
映画化もされましたね。まわりでは、映画よりも小説の方がおもしろい、という意見の方が多かった作品。
主人公、平介は妻と小5になる娘の3人暮らし。その妻と娘がバスの転落事故に遭い、病院に運ばれる。重症の妻は、平介の見守る中、ベッドで息を引取り、娘は頭部に損傷を負ったかに見えたが、奇跡的に意識をとりもどす。 ところが、娘の中には、娘本人ではなく、妻の意識が宿っていた。顔、体は小5の娘、しかし中身は35歳の妻である娘との奇妙な2人暮らしが始まる。
よくある「入れ替わり」ものですが、東野先生にかかると、一味もふた味も違います。なんせ、あの「ガリレオ」の著者ですからねぇ、決してメルヘン的にならず、むしろリアルに、この入れ替わりを描写しています。ラストは切ないのですが、えっ!と思うどんでん返しもみごと!つい引き込まれて一気読みしてしまった作品です。

0 件のコメント:

コメントを投稿