2012年3月4日日曜日

ミーナの行進/小川洋子・著

2010年2月14日(日)
主人公・朋子の、中学1年の1年間の話。
朋子は、親の仕事の関係で、今まで住んでいた岡山から、1年間兵庫・芦屋の叔母の家で生活することになった。そこは、叔母、叔父の他にドイツ人の祖母、ローザ、お手伝いの米田さん、従妹のミーナ、そしてカバのポチ子、飼育担当の小林さん、が暮らす大きな屋敷だった。
話し手である、成人した朋子が当時を振り返るような話で始まり、それが、時々に顔を出す、その切なさが心にしみる物語です。特に刺激的な話題があるわけでもなく、逆に涙が溢れてとまらない、という話でもないのですが、ノスタルジックな感傷が心に拡がります。また、挿絵も綺麗で、それも読む楽しみを倍加させてくれます。

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