2012年3月4日日曜日

眼のない人形たち/森真沙子・著

2010年1月20日(水)
平凡な主婦・啓子はマンションないに配られた悪質な中傷ビラに、精神的に追い詰められていた。身に覚えの無いことだが、啓子を見る住人の眼は噂と共に冷たく変貌し、やがて、ビラを配っていた犯人の後姿を見たというガードマンの墜落死から、事件はもう一つ別の凶悪な相を見せ始めた。
作風は赤川次郎に似ていますが、私はこちら森先生の方が人物描写が女性ならではの視点で細やかに設定が行き届いていると思います。赤川次郎・宮部みゆきなど、の諸先生方と肩を並べて評されても良い、と思われる森真沙子先生ですが、知名度の点で今ひとつですね。でも前述のように、人物描写の優れた本格ミステリに仕上がっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿